鉄馬舎

鉄馬舎スプリンガー
誕生秘話

鉄馬舎スプリンガー

1977年、ハーレーダビッドソンからヘリテイジスプリンガーというオートバイが誕生しました。
その特徴はフォークの部分がスプリングになっている事。
その形状は通称”スプリンガー”として、今まで多くの方に親しまれてきました。
鉄馬舎スプリンガーは、俳優 岩城滉一さんと共に理想を突き詰め、
「メイドイン鉄馬舎」のスプリンガーとして誕生した、世界に一台のオートバイです。

岩城滉一さんと鉄馬舎の出会い

岩城さんとの出会いは2017年の5月でした。もともと弊社のお客様が岩城さんのツーリング仲間でした。その方が岩城さんと私の性格がよく似ているから、似た者同士を会わせたらどういうことになるだろうかというのがきっかけです。
大俳優さんで芸能界でも重鎮の方だと思うのですが、バイクに関しての情熱にはびっくりしました。岩城さんと一番最初に温泉に2時間入って、その前夜も夜通し3時間位話したのですが、「カッコいいバイクをカッコよく乗ろうぜ」と何度も聞かされました。その情熱からこの人のバイクを作ってみたいと思いました。その中で、岩城さんに自宅に遊びにおいでよと招かれ、翌週伺いました。
岩城さんのご自宅に伺うと、岩城さんが作ったバイクを間近で見させていただきました。見た瞬間に、塗装面など色んな意味で今までに見たことのないレベルの高さに驚きました。それを見た瞬間に、正直東京に勝ち目はないなと思いました。ですが、元々負けず嫌いなので、今までやってきたことが通用するかどうかチャレンジしてみようと思いました。岩城さんに、「東京には勝てないかもしれないけれど、熱意と根性は勝つ自信があります」と伝えると、「じゃあ、やってくれ」と仰いました。そんな始まりでした。岩城さんはいろんなオートバイを作られてきて、いろんな経験をされてきて、年齢的にもこれが最後のオートバイになる。そのオートバイを作れるのはある意味すごく名誉な事です。

鉄馬舎スプリンガーの製作から完成まで

岩城さんはメイドイン鉄馬舎で作りたいと申上げられました。私は、寄せ集めは一切したくない、鉄馬舎のメンバーだけで、外注の塗装屋さんと鞄職人さんだけでやりたいと思いました。なぜならピンチヒッターを入れたら違反だと思うからです。ただ正直言って、工場長も塗装屋さんも鞄職人さんもみんな喜んではくれませんでした。いきなりレベルの高いことでしたので。ただ、私は自分で20年やってきたことが通用するのか、やってみたいと思いました。
それからは毎月のように岩城さんがお越しになりました。出会ってから8ヶ月くらいで完成しましたが、十数回こちらに来られましたし、私も十数回岩城さんのご自宅にお邪魔しました。岩城さんはこちらへ来られる時は決まって池田温泉に行かれました。

岩城さんはイメージしか仰いません。例えばカタログを見てこういうバイクにしたいとか、こういうふうにしたいということは仰いません。全てイメージだけです。メモは取らずに、岩城さんの頭の中のイメージを私がイメージするということで、お互いにその為に行き来をしました。細かい指示はあまりなくて、本当にイメージだけでした。上から目線ではなく、イメージで「ここがもう少しこうだとシャレてるね」と仰います。
まず色を決めてもらいました。色はグレーという希望でしたが、実際に20cm角位の鉄板に5色塗ったものをお見せして選んでもらいました。それを今も使っていただいています。岩城さんはグレーが大好きです。先をすごく見ていらっしゃる方で、これは4年前の話なのですが、グレーが流行るからということでこの色にしたと仰っていました。今では車でもハーレーでもグレーが売れていて、先を見ていたということですね。
軽量化として、要らないものは全部外そうという指示がありました。特にこだわったのは二点、ハンドルとタンクです。ハンドルは実際、ハンドル一つでオートバイの乗り味が変わりますから、ハンドルに関しては試作品を20本近く作りました。一番苦労したところです。既製品ではない今までにないハンドルです。ハンドルの位置が全てわきの下から全て直角になるような設計で、背筋がピンと伸びているような感じできれいに見えるようにこだわりました。ハンドルの形状はコンパクトにまとめてあります。それにより軽量化になります。
タンクはエレガントにとのことで、一番難しかったです。タンクの形状一つでオートバイの形は良くも悪くも見えます。例えば、岩城さんは靴にすごくこだわられますが、足元が綺麗ですと、印象が良いですよね。それと同じでタンク一つで生きるか死ぬかという。エレガントというのは、美的感覚ですので答えが無くて難しかったです。岩城さんは炭酸がお好きで、「コーラの瓶」だと仰いました。どういうことかと言うと、「コーラの瓶のくびれは女性のくびれをイメージして作られた、そういうことだ」と。バイクのタンクもそのようなくびれをイメージして作りました。

最初はほとんどイメージで作り、手直しとしてバージョンアップを5、6回繰り返し最終的に出来上がりました。完成して初めてお持ちした時に、「これだよこれ、俺の求めていた、イメージしていたバイクはこれだよ。お前よくやったな」と最高の誉め言葉をいただきました。始まりから7か月か8ヶ月かで納めさせていただいたのですが、この時、岩城さんから「俺たちはここからだぞ」と言われましたが、意味が分かりませんでした。「こんないいオートバイができたんだから、みんなに乗ってもらおう」という意味で、これが鉄馬舎スプリンガーの本当の意味でのスタートでした。
岩城さんの自宅へ伺った時がスタートではなく、まず一台作って、完成したものからバージョンアップというのが岩城さんの考えだったのです。岩城さんは、「カスタムは終わらない、永久的で、絶えず新しいものを取り入れる」ということだったのです。
開発に関しては、岩城さんに作ったバイクを基に、5回以上バージョンアップをして鉄馬舎スプリンガーができました。タンクは4回、ハンドルは2回、鞄は3回変えています。変えていないのは塗装の色だけです。
販売化にあたり岩城さんから特にアドバイスいただいたのはコストダウンでした。すごく人を大切にされる方で、300万で作れないかとのことでしたが、正直無茶なことで非常にハードルが高かったです。「無いものはつくろう」ということで、試行錯誤でコストダウンと、無いものはつくって、今までの経験を基に、なんとか300万位で完成しました。 バージョンアップしたものはYouTubeに詳しく載っていますので良かったら観てください。

岩城滉一さんの鉄馬舎スプリンガーのこれから

岩城さんはまたバージョンアップを考えているようですが、具体的なことは仰いません。私と信頼関係ができていますので、「私のやりたいことはわかっているよね」という感覚です。私は完全に岩城さんの考え方を分かっていますので、ああしてくれ、こうしてくれということをほとんど申されず、「次のバージョンアップ」と申されるだけです。イメージを貰えるのでしたら良かったのですが、今度はイメージを貰えなくなってしまいました。終わらないカスタムというのはそういうことで、永遠に続きます。

嵯峨崎 朋浩

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岩城 滉一

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